どうしたら楽譜が読めるようになるの?
2022/04/13
皆さん、こんにちは。ソナーレピアノ教室です。
今日は「どうしたら楽譜が読めるようになるの?」をテーマにお話をしようと思います。
ピアノを習っていたのに楽譜が読めないという方がたまにいらっしゃいます。また学校教育だけではなかなか音符が読めるようにならないものです。
もちろん楽譜が読めないと音楽が出来ない、というものではないです。往年のジャズのピアニストの中には楽譜が読めなくても名演奏をされる方もいらっしゃいますし、そもそも現在の楽譜は西洋音楽の記譜法ですので、日本の伝統音楽や世界の民族音楽の中では通用しません。
ですがやはり楽譜が読めると、特にピアノを弾く上では便利です。ではどのように楽譜は読めるようになるのでしょうか。
実は私自身はどのように楽譜が読めるようになったかは、あまりに昔のことで覚えていませんでした。(けっこうピアノの先生はそういう方が多いのではないでしょうか)
なのでレッスンでピアノを教え始めた当初は初級教材を研究しながら、レッスンで実施して知見を得ていきました。今から楽譜を読めるようになるポイントをお伝えしますね。
1.音符の並べ方
音符は5線譜の上に書かれています。この5線譜の線部分に音符があるのか、線と線の間部分に音符があるのかを判断します。
隣り合った音符は線の音符と線の間の音符が交互に並びます。学校教育を受けられている大人の方にとっては当たり前のことですが、ピアノを習い始めたばかりの小さいお子さんにとっては音符の並べ方は意外に難しいことです。
口頭での説明だけではなく、実際に5線譜上に書いてみましょう。
また5線から外れた自分で書く線を加線といいますが、こちらも同じ要領で数えられますので、必ず把握するようにしましょう。
2.音の高さ
音符の並べ方が分かったうえで、5線のどの位置に音符があると何の音(例えばドはどの位置か)になるかを覚えます。
ピアノの楽譜の場合は大譜表と言って2段(2つの5線譜)あり、上の段は高い音域を表すト音記号、下の段は低い音域を表すヘ音記号でよく書かれています。
このト音記号とヘ音記号、それぞれの5線の位置で対応する音(鍵盤)がありますので、しっかり覚えましょう。
さらに同じ高さ同じ音でもト音記号ヘ音記号で別の表記をしますので、そのあたりも把握しましょう。
3.リズム
5線のどの位置に音符があるかで音の高さがわかりますが、音符は音の長さ(リズム)も表します。
特に大人の初心者の方で音の高さを分かる方は多いのですが、リズムに苦手意識を持たれる方が多いようです。
音の長さは音符が黒なのか白なのか、旗がついているか、付点がついているかなどで表します。
大人の方は1拍2拍と理屈だけで考えてしまう方が多いのですが、長さという時間感覚は実際に歌ったり、リズムを叩いたりしないとなかなか把握しづらいものです。お子さんの場合は「タンタンターア」などと実際に歌ったり、リズムを叩いたりして実践することにより身体で覚えていきます。
リズムは実践が1番のようです。
またリズムと音の高さが分かるようになったら、それを組み合わせるようにしましょう。
たまにリズムと音の高さが別々では分かるのに、一緒になるとリズムが分からなくなってしまう方がいらっしゃいます。
その場合はリズムを手で叩けたら、それに合わせて音符で歌うなど、リズムと音の高さを組み合わせる練習をしましょう。
4.和音
ピアノの楽譜に特有なのが和音の表示です。和音とはドミソなど音符が上に重なったものです。
この和音、3和音から4和音、和音の転回など様々な形があります。これをいちいち下からド・ミ・ソなどと順番に読んでいたのでは初見などで弾くときに間に合いません。
この5線の位置にこの形ならドミソと一瞬で分かるようにしなければ、ピアノを弾くのがとても大変になってしまいます。
和音も慣れですので、なるべく早い段階から見慣れていきましょう。
5.小さい曲を沢山弾く
長い曲を少ないよりは短い曲を沢山弾くようにしましょう。短くて簡単なものが良いです。
やはり数をこなさないと楽譜は読めるようになりません。この辺りは読書に似ていると思います。
たくさん本を読む子は国語が出来ますよね。ピアノも初級教材は小さい練習曲がたくさん入っていますが、これはそれだけの楽譜を読むという経験を積まないと、自由に読めるようにならないからです。
5点ほど挙げさせていただきましたが、私もレッスンではこの5点を押さえながら教えています。
実際効果があるので皆様のお役にも立てるのではないでしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございました。