どんな楽器を選べば良いの?③~キーボード・まとめ~
2022/02/18
皆さんこんにちは、ソナーレピアノ教室です。
全3回でお伝えしています「どんな楽器を選べば良いの?」の最終回は、始めにキーボードの説明を少しした後に最後にまとめをします。
~キーボード~
キーボードは価格もお手頃で一番身近にある楽器かもしれませんね。
ですがピアノ、電子ピアノと比べるとずいぶん違う楽器ととらえたほうがよいでしょう。
まず鍵盤の幅が違います。
これは「ピアノ」を習おうと思ったときにかなりマイナスになります。
楽譜を見ながらピアノを弾いている時、鍵盤はあまり見えません。
つまり手が鍵盤の幅の感覚を覚えているのです。
この鍵盤の幅が違うキーボードで練習していたら、本物のピアノを弾くときにかなり戸惑ってしまうでしょう。
またキーボードの鍵盤はピアノに比べるとかなり軽くできています。
なのでキーボードで慣れてしまうとピアノの鍵盤が重く感じてしまいます。
実際私の生徒さんでもキーボードで練習していた生徒さんは手の形が崩れてしまうことが多く、苦労しているようでした。
更にキーボードは鍵盤の数もピアノより少なく、ペダルもありません。
また強弱や音色をタッチでで変化させることは全く出来ません。
ですのでキーボードをピアノの代わりにするのはかなり無理があるようです。
ですがキーボードにも面白い特徴があります。
キーボードの左の方の鍵盤はリズムを出すことができます。
左手でコードを押さえながら右手でメロディーを弾くことによって、いろいろなジャンルの音楽を演奏することができます。(リズムパターンも沢山の種類があります)
またいろいろな楽器の音色を出すこともできます。
以上のことから始めにも書きましたようにキーボードは全く違う楽器と見たほうが良いと思います。
もちろん別の楽器として十分楽しめる楽器だと思います。
このようなキーボードの特徴を楽しみたい方はキーボードの奏法を習いたいと先生に相談したほうが良いと思います。
そうすれば楽譜の読み方や指の動かし方の他に、リズムをつけた演奏には欠かせないコードネームの知識も早い段階で教えてもらえるでしょう。
~まとめ~
ここまでアコースティックピアノ、電子ピアノ、キーボードと詳しく見てきました。
それぞれの楽器に特徴があったと思いますが、一般的にいうと以下のようなことが言えると思います。
- アコースティックピアノ→趣味からコンクールに出たい方、専門的に習いたい方
- 電子ピアノ→趣味としてピアノを楽しみたい方。様々な電子ピアノの機能を楽しみたい方
- キーボード→キーボードの機能を楽しみたい方。クラシック以外のジャンルを演奏されたい方。
私の生徒さんを見ていますと、まずご自宅にあったキーボードで習い始め、それで様子を見てからピアノや電子ピアノを購入されている方が多いようです。
やはり住環境とお子さんのやる気を皆さん重視されているように感じられます。
お子さんがとても良く練習をして上達しているようならピアノを選択肢に考えられ、、あまり練習に身が入らない場合は電子ピアノかなと思われているようです。(ただ生徒さんでキーボードの時は全く練習をしなかったのに、ピアノを買ってもらったらすごく練習するようになり、とても上達した子がいました)
またどんなにピアノが良くても、やはり騒音問題から必然的に電子ピアノになるというケースもあるかと思います。
もし日中音を出しても良い環境下のお家で、お値段があまり変わらない中古ピアノと電子ピアノの上位機種をどちらにするか迷われているようでしたら、中古ピアノをお薦めします。
中古とはいえピアノです。
上位機種の電子ピアノよりも遥かに大きな表現力を持っています。(もちろん電子ピアノの別の機能にご興味があり、それを重視される場合は違ってきます。ここではお子様の表現力を伸ばすことに焦点をあてています)
私が子供のころはアコースティックピアノしかなかったので習うとなったら皆ピアノを買ってもらっていました。
ところが大人になってからもピアノを楽しむ方が少ないようで、ピアノを処分する話をよく聞きます。(もしかしたらピアノを楽しめるようになる程には上達しなかったのかもしれませんね。上達されている方の多くはピアノを手放していません)
これまたもったいないことですよね…
ピアノを購入する場合は絶対に上手になるという覚悟が必要なのかもしれません。
いえ、それはピアノだけではなく電子ピアノにも言えそうです。
どちらを選ぶにしろピアノを楽しめるようになるための努力は必要になってきます。
いろいろ見てきましたが、情報が多く余計に混乱させてしまっていますね。
まとめなのにほとんどまとまっていなくてスミマセン。
ですがどれを選んでも高いお買い物になりますので、このブログだけではなく、いろいろお調べになって後悔のないよう選んで頂きたいと思います。
そしてピアノを教える側の者として、改めて生徒さんが一生ピアノを楽しめる力の習得に尽力しなくてはと思いました。
※私が書いてきましたこの3回のシリーズはあくまでピアノを弾く人間から見た感想です。内部の構造などはメーカーの公式サイトにより詳しく載っていますのでそちらをご覧ください。
今日もお読みいただきありがとうございました。