レッスン風景③…ピアノを習い始めて約1年半後
2022/1/19
皆さん、こんにちは。ソナーレピアノ教室です。
前回までの2回でピアノを習い始めて2ヵ月目、半年後ではどのようなレッスンをしているのかを描写してみました。
今回は1年半後ぐらいのレッスンを見てみようと思います。(私のレッスンを描写しておりますので、他のお教室のレッスンとは違うことも多いと思います。ピアノのレッスンは先生の考え方や個性がはっきりと出ますので、一度習うことを考えられている先生の体験レッスンを受けられることをお薦めします)
この頃になるとそろそろ発表会などのイベントの参加もあるかと思います。
今までよりも大きい曲に挑戦している生徒さんもいらっしゃるかもしれませんね。
今回のレッスンではCちゃんに登場して頂きます。(前回、前々回同様、Cちゃんも特定の個人ではありません。習い始めて1年半後ぐらいのおおよその状態をCちゃんとしています)
今日は「こどものピアノ名曲集2(ドレミ楽譜出版)」から「大好きなワルツ」を弾いてもらいます。
前回(レッスンスタートから半年後ぐらい)の楽譜は両手を使いますが、左手は全音符で伸ばしているだけでした。
今回の曲は伴奏の左手にもかなり動きがでてきます。
「だいすきなワルツ」こどものピアノ名曲集2(ドレミ楽譜出版)より
Cちゃん:
先生、こんにちは。
私:
Cちゃん、こんにちは。今日の曲は少し難しかったかな?
Cちゃん:
うん…(Cちゃんは慎重な性格です。少し自信がないのかもしれません)
私:
そうだね、今までの曲より音が多いし、曲も長いよね(この曲は32小節あります)。でも少しずつ弾けるように頑張ってみよう。今日は左のページだけ両手で弾く宿題だったね。早速弾いてみよう。
♪~?~♪(Cちゃん、両手で弾けるようになりましたが少し間違えてしまいます)
私:
Cちゃん、この曲は難しかったのに良く頑張ったね!ちゃんと両手で弾けていたよ。あとはスラスラ弾けるように今、練習してみようね。まずはこの部分。この2小節が難しかったね。では両手の前に片手が大丈夫か確認してみよう。
Cちゃん:
はい。
♪~(Cちゃん、片手は上手に弾けます)
私:
片手は大丈夫だね、では今度は両手でゆっくり弾いてみよう。これぐらい。
♪~(とてもゆっくり、倍ぐらいの遅さで弾きます)
私:
この速さだったら間違えずに弾けたね。じゃあ、少しずつ速くしてみよう。
♪~(少しずつ、本来のテンポに近づけていきます)
Cちゃん:
弾けるようになった…
私:
ゆっくりから少しづつ速くすると難しいところでも弾けるようになるね。今度は曲のイメージを考えてみよう。(→弾けるようになってきたので今度は曲の表情を作ることに挑戦です)先生が弾いてみるね♪~(お手本の演奏)どんな感じがしたかな?
Cちゃん:
かわいい感じ。
私:
そうだね、だからあまり強く鍵盤を叩くのではなく、優しく、でも鍵盤の底まで押すように弾いてみよう。
♪~(Cちゃんの音が優しくなりました)
私:
すごく良くなったね!今度は楽譜に書いてある記号を見てみよう。これは何だっけ?
Cちゃん:
クレッシェンド。(音をだんだん強くする記号です)
私:
そう、そしてこれがデクレッシェンド(音をだんだん弱くするする記号です)だね。この部分はだんだん音が強くなって、このドが頂点で、そのあとだんだん音が弱くなるんだね。まるでお山みたいだね。今度はこの音楽のお山を作ってみよう。最後の音は特に丁寧に弾いてね。(→音楽の文章、フレーズを作ります)
♪~(Cちゃん、上手にフレーズを作って弾けました)
私:
Cちゃん、ステキな音楽になったね!
Cちゃん:
うん!
私:
来週は右のページを弾けるように練習してこようね。
Cちゃん:
はい。
今日のCちゃんのレッスンは今後練習するうえで大事なことが出てきました。
難しいところだけを取り出して練習する、ゆっくり練習するという方法です。
これはこの先、曲が難しくなってきたときに大事になる練習方法です。
また音のイメージ作りや音楽の表現の第1歩であるフレーズ作りにも取り組んでいます。
習い始めて1年半でだいぶピアノが弾けるようになってきましたね。
今回ピアノを習い始めるとどのようなレッスンをするのか、どのように上達するのかを3回シリーズで描写してみました。
文章での会話からでは正直イメージしづらい面もあったかと思います。
私の経験からの一つのモデルケースなのであくまでも参考程度なのですが、ピアノを習い始めるうえでのお役に立てて頂ければ何よりです。
今日もお読みいただきありがとうございました。